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長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

「横断歩道ルール・マナーアップ運動」のきっかけを作った松本瞳子さん(高校3年)

横断歩道でのマナーです。長野県は信号機のない横断歩道で歩行者がいる場合、車の一時停止する割合が全国1位です。 JAF・日本自動車連盟の去年の調査では、長野県の一時停止率は68.6パーセント。全国平均の17.1パーセントを大きく上回り、2位の静岡にも差をつけ4年連続で全国1位でした。

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

信号機のない横断歩道で歩行者がいた時の車の一時停止率(JAF調べ・去年)

長野市には100パーセントとは言えなくも、かなりの高確率で車が一時停止する横断歩道があります。厚生連篠ノ井総合病院前です。 場所柄、ドライバー側に「体調の悪い人かもしれない」といった思いやりも働くためか、ほとんどの車が止まります。 止まった車に、歩行者も「手を挙げる」「軽くお辞儀する」といったマナーを実践している人が目立ちます。 歩行者: 「この辺の人は半分くらいは止まってくれる。ありがたい。(横断するときは)頭は下げる。孫に言われて」 長野県の一時停止率が高い理由は明確ではありませんが、交通安全教育が根付いているからとも言われています。

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

2019年中の類型別歩行者事故(長野県内)

しかし、横断歩道での事故は後を絶ちません。昨年度、歩行者の事故の3割は横断歩道を渡っている際に発生しています。車の一時停止率が高くても油断はできません。 そこで、県や県警は、改めて歩行者に手を挙げるという基本マナーの徹底を求める初の運動を実施しています。 この運動のきっかけを作ったのは1人の女子高校生です。長年に及ぶ研究の末、マナーと思いやりの大切さを訴えています。

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

「横断歩道ルール・マナーアップ運動」(長野市 9月1日)

(9月1日、北長野駅前) 呼びかけ: 「歩行者の方は横断歩道を渡りたいという意思を少し手を挙げていただくなど車に示して、運転手が止まりやすいようにしてほしい」 今月1日、初めての「横断歩道ルール・マナーアップ運動」が始まりました。ドライバーには歩行者優先のルールを守ることを、歩行者には横断する際は手を挙げるといったマナーの向上を求めています。 手を挙げて横断歩道を渡る…。子どもの頃に習うマナーの基本ですが、大人になるにつれ実践している人は減っているようです。 女子大学生: 「今までスマホいじったりしていたけど、渡るか渡らないか分からないし、運転手に迷惑かけちゃうなと。渡るよと意思表示してくれないと、渡るのか渡らないのかと思う」

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

「横断歩道ルール・マナーアップ運動」のきっかけを作った松本瞳子さん(高校3年)

今回の運動にはいわば「提唱者」がいます。屋代高校3年生・松本瞳子さんです。 屋代高校3年・松本瞳子さん: 「これまで行ってきた研究、資料をまとめたものです。だいたい80ページ」

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

松本さんの調査・研究リポート

松本さんは「横断歩道の車の停止率を上げられないか」をテーマに中学1年の時から調査・研究してきました。 屋代高校3年・松本瞳子さん: 「(横断歩道を)渡りづらいとずっと小さいころから感じていたのがきっかけで」 調査は地道に行われました。信号機の無い横断歩道で、歩行者の動きやドライバーの反応を調査。

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

自宅近くでの調査

自宅近くの調査では、手を挙げずに立った時の停止率は35%に留まった一方、手を挙げた場合は88%に達したということです。 屋代高校3年・松本瞳子さん: 「恥ずかしい思いも強くなるとは思うけど、手を挙げると通行量が多いところでも車が止まってもらいやすくなるので、手を挙げることを推奨している」

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車の一時停止率がおととし全国最下位になった栃木県で調査(去年)

去年の夏休みには、車の一時停止率がおととし全国最下位になった栃木県も調査。栃木の低さは明確にはならなかったものの長野県が高い理由については、一つの「推論」ができました。 屋代高校3年・松本瞳子さん: 「みんなが止まるから自分も止まろうと親が止まるから子どもの時にそれを見ていて大人になって運転するようになったら自分も止まろうと思う人が増えて停止率が増えて『正の連鎖』が起こっているのではと」 調査で知り合ったJAFの職員に勧められ、今年4月、松本さんは5年に及ぶ研究リポートを手に県警本部を訪ね、手を挙げるマナーの浸透を訴えました。説得力のある研究結果に県警も感心し今回の運動の契機になりました。 県警交通安全対策室・三浦仁士室長: 「実際に手を挙げない場合と手を挙げる場合を自分で検証されている内容も含め非常に良い研究をしてもらった。横断歩行者の方から渡りたい意志を運転手に伝える。それによって安全に渡れることが高まる、安全に横断できる率が高まるところで今回、松本さんの意見を取り入れさせてもらってる」

長野県警を動かした女子高校生の『研究結果』 手を挙げて横断歩道を! 県内初の「マナー運動」のきっかけに

「横断歩道ルール・マナーアップ運動」のきっかけを作った松本瞳子さん(高校3年)

松本さんは18日に県庁で行われる「秋の全国交通安全運動」の出発式で、改めて横断歩道でのマナー向上を訴えることにしています。 屋代高校3年・松本瞳子さん:: 「運転手の方の歩行者を守る努力と歩行者側の運転手に止まってもらおうという両方からの思いやりが必要だと思う。長野県も停止率は高いと言われるけど止まらない車が30%近くいるのは確かなのでもっと停止率を上げるために今回の運動を通して県民のみなさんに伝えていけたら」