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モーリシャス重油流出 海図を誤り座礁か 海岸や浅瀬への異常接近気付かず

モーリシャス重油流出 海図を誤り座礁か 海岸や浅瀬への異常接近気付かず

 西インド洋のモーリシャス沖で大型貨物船「わかしお」が座礁し、約1000トンの重油が流出した事故で、船が事故当時、海図を誤って使用していた疑いがあることが明らかになった。船籍があるパナマの海運当局が初期調査の報告として公表した。このため船員らは海岸や浅瀬に接近していることに気付かず、座礁の一因になったとみている。 【動画】船体でサンゴ礁破壊、現場海域は白濁  船は南アフリカ・喜望峰方面に向かっていた7月25日、一般的な航路から外れてモーリシャスの沖合約1・7キロで座礁した。報告によると、船員らが家族と電話やインターネットで連絡が取れるようにと、船長が携帯電話の電波が入るモーリシャス沖5カイリ(約9・3キロ)まで接近するよう指示した。ところが海図や縮尺の見方を誤って、異常接近し、座礁につながった可能性があるという。  また携帯電話に接続しようとしたのは、乗員の1人の誕生日祝いとも関連している疑いがあるという。モーリシャスの沿岸警備隊は事故直前、島に異常接近するわかしおに対して数回、無線で警告していたにもかかわらず、わかしお側が応答しなかったこともモーリシャス政府の説明で明らかになっている。報告は船員側に「監督、監視の欠如や不注意があった」とし、適切に対応していれば回避できたと指摘している。  「わかしお」は商船三井(東京)が運航し、「長鋪(ながしき)汽船」(岡山県)の子会社が所有する鉄鉱石輸送船。座礁後に前後に分裂した後、前方は近海に沈めて処分された。海に流出した油の多くが回収されたものの、マングローブ林などで回収が遅れており、長期的な環境への影響が懸念されている。【平野光芳】