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菅首相、デジタル庁や不妊治療など新機軸矢継ぎ早に 「縦割り110番」即日設置

菅首相、デジタル庁や不妊治療など新機軸矢継ぎ早に 「縦割り110番」即日設置

組閣から一夜明け、記者の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2020年9月17日午前8時40分、滝川大貴撮影

 菅義偉首相は就任2日目の17日、首相官邸に河野太郎行政改革担当相、平井卓也デジタル担当相、田村憲久厚生労働相の3人を相次いで呼び、自民党総裁選で掲げた「縦割り打破」「デジタル庁新設」「不妊治療への保険適用」の検討を加速するよう改めて指示した。河野氏は17日、自身の公式サイトに「行政改革目安箱(縦割り110番)」を早速設置。新政権は「新機軸」の打ち出しに腐心している。 【菅内閣の顔ぶれ】  首相は16日夜の記者会見で「行政の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打ち破って規制改革を進める。国民のために働く内閣を作る」と述べ、「規制改革をこの政権のど真ん中に置く」と表明。河野氏に「縦割り110番」の新設を検討するよう指示したと明かしていた。河野氏が設置した「目安箱」では、メールアドレスや住所などを入力し、自由記述の意見を送信できる。河野氏本人が全てに目を通すという。ツイッターには「霞ケ関の住民からのインプットも歓迎します」と記し、詳細を知る官僚による提案も受け付けるとした。内閣府でなく自身のサイトを使った理由について、河野氏は「役所がやったらいつまでかかるか分からない。自分でやれば1時間でできる」と周囲に語った。  首相は17日朝、首相官邸で記者団に「まさに身の引き締まる思いだ。国民のために働く内閣をスタートさせて、しっかりとした成果を上げて国民の期待に応えたい」と決意を語った。本格始動した菅内閣は18日、各府省の副大臣・政務官人事を行い、政務の陣容を固める。  加藤勝信官房長官は就任後初の定例会見で、政権が取り組む課題について「新型コロナウイルスを抑止し、経済社会活動をいかに戻し、発展させていくかにしっかり傾注する。前例踏襲や縦割りの排除、既得権益をもう1回チェックする必要がある」と説明した。  政府・与党は今国会を18日に閉会し、10月中にも臨時国会を再召集する方針。日英貿易協定が締結された場合は国会承認などが必要になるためだ。野党は臨時国会の早期召集を要求している。だが首相は総裁選でも発言の訂正が相次ぐなど首相としての国会答弁の能力は未知数だ。  衆院解散の時期も首相の頭を悩ませそうだ。首相は16日夜の会見では、新型コロナ対策と経済回復に専念するのが先だとした上で、来年10月の衆院議員の任期満了を念頭に「時間の制約も視野に入れながら考えていきたい」と述べるにとどめている。  コロナ収束前に衆院を解散して政治空白を作ることにはリスクもあり、16日の閣僚人事で再任、横滑りが多かったことから「解散がありそうなにおいのしない内閣だ」(閣僚経験者)などの声も出ている。一方で、首相が内閣発足からそれほど間を置かず、比較的高い支持率を維持しているうちに衆院解散・総選挙に踏み切るのではないかとの臆測も政府・与党内で消えていない。  自民党の二階俊博幹事長は16日、NHKの番組で「いつ解散があっても対応できるように準備を整えている。明日からでも結構だ」と述べた。首相は17日、東京都内のホテルで選挙プランナーの三浦博史氏と朝食を共にした。選挙情勢について意見交換した可能性がある。【佐野格、畠山嵩】