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乳児揺さぶり 無罪判決の母親「息子と堂々会える」、岐阜地裁

乳児揺さぶり 無罪判決の母親「息子と堂々会える」、岐阜地裁

母親のコメントを読み上げる弁護団の秋田真志弁護士(左端)=25日午前、岐阜市内

 当時生後3カ月の長男(4)を揺さぶって脳に重い後遺症を負わせたとして、傷害罪に問われた母親(27)の判決公判で、岐阜地裁(出口博章裁判長)は25日、無罪を言い渡した。求刑は懲役5年だった。  長男が脳などに負った傷害の原因が「乳幼児揺さぶられ症候群」(SBS)と断定できるかが争点だった。SBSの兆候があったとする虐待事件を巡っては、国内外で無罪判決が相次いでいる。  出口裁判長は判決理由で、長男の傷害について「ソファからの落下によって生じた可能性があることを否定できない」と判断。「傷害が揺さぶり行為によって生じたと認めるには合理的疑いが残る」と述べた。  公判で母親は「揺さぶる暴行は加えていない」と無罪を主張。弁護側はソファからの落下がけがの原因だと訴えていた。  母親は、2016年5月24日午前11時45分ごろから同日午後4時30分ごろまでの間に、大垣市内の自宅で長男を激しく揺さぶるなどしたとして17年に逮捕、起訴された。長男は一時心肺停止状態となり、重症心身障害を負った。 ◆弁護人「SBSをゼロベースで見直しを」  閉廷後に会見した弁護士は「本件が事故だ、シロだと正面から認めた非常に重要な判決」と評価した。  無罪判決を受け、母親は「私が言いたいことを分かっていただけた。今後はもっと堂々と息子に会いに行けることがたまらなくうれしい」とコメントした。  弁護側はソファからの落下による事故が脳に負ったけがの原因と主張しており、秋田真志弁護士は会見で「低い位置からの落下でも一定の割合でけがが重症化することがあるが、それを虐待と決めつけたのが今回のケース。判決をきっかけに、SBSが本当に存在するのかゼロベースで見直すことが必要だ」と訴えた。