未分類

進むミスコンの脱・性別化 それでも根強い「やめたら」

進むミスコンの脱・性別化 それでも根強い「やめたら」

ソフィアンズコンテストのファイナリストに選ばれた6人=ソフィア祭実行委員会提供

 大学の「ミスコンテスト」が曲がり角を迎えている。才色兼備の学生を選ぶ行事として各地で続き、芸能界やアナウンサーへの登竜門にもなってきたが、性差別や外見差別を助長するという批判も根強い。性別を不問にしたり、廃止したりする大学も出てきた。 【写真】サークルにも性別の壁、「東大女子お断り」サークルについて卒論を書いた藤田優さん=2020年2月13日午前11時24分、東京都文京区の東京大学、根岸拓朗撮影 ■有名アナ輩出ミスコンも変化  性別や国籍、外見を問わず、大学を代表するインフルエンサーを選ぶ――。上智大学の学園祭「ソフィア祭」の実行委員会は今年、そんな「ソフィアンズコンテスト」を新設した。「ミス」「ミスター」を決めるコンテストは廃止した。  大橋未歩さんら有名アナウンサーも輩出した伝統のミスコン。廃止に至るきっかけは、学内外からの「大学の多様性に反する」「いつまでやっているのか」といった批判だった。大学側からもやめるよう求められ、実行委は昨年から議論を開始。ダイバーシティー(多様性)が叫ばれる時代に、従来のやり方では「ミス=女性らしさ」「ミスター=男性らしさ」という価値観の押しつけや、ルッキズム(外見差別)を助長する可能性があると判断した。  ソフィア祭実行委コンテスト局長で2年の荒尾奈那さん(19)は「多様な価値観を認め合うグローバル化の時代に、従来のミスコンが問題をはらんでいることに気づいて欲しい」と話す。自身は、最終選考で女性がウェディングドレス、男性がタキシードを着用することが「結婚=ゴール」という価値観の押しつけになりかねないことに気づいたという。  一方で、出場者が最終選考までの数カ月間でスピーチを磨き、精神的に成長する姿も見てきた。だからこそ、形を変えて存続する道を選んだという。  議論の末に生まれた新コンテストでは、自己PR、スピーチ力のほか、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)についての情報発信も審査の対象とした。ツイッターなどで、社会や環境問題についての発信を競う。ファイナリストには男性2人、女性4人が選ばれた。  SNSでは新コンテストに対しても「時代に合っている」「コンテスト自体、やめたら」など賛否の声が渦巻く。これに対し、ファイナリストの1人は「外見『だけ』で選出されたわけではない」とツイートした。  過去のミスコンでアナウンサーの滝川クリステルさんらが輩出した青山学院大。今年はミスコン、ミスターコンともに、性別を問わずに出場できることを初めてエントリー資格に明文化した。実行委員長の3年、金沢佑樹さん(20)は「時代の流れでミスコンへの風当たりが強くなり、あり方を変えないといけないと考え、性別を超えて参加できるようにした」と話す。  同様の動きは、ほかの大学でも広がる。  慶応義塾大湘南藤沢キャンパス(SFC)の今年のミスターコンテストでは、女性がファイナリストに選出された。2016年には日大芸術学部のミスコンで男性がファイナリストに選ばれている。