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アリカットPLO局長死去、65歳 「パレスチナの顔」コロナ感染

アリカットPLO局長死去、65歳 「パレスチナの顔」コロナ感染

サエブ・アリカット事務局長(AFP時事)

 【エルサレム時事】長年にわたってイスラエルとの和平交渉に関与し、「パレスチナの顔」として知られてきたパレスチナ解放機構(PLO)のサエブ・アリカット事務局長が10日、新型コロナウイルスによる合併症のためエルサレムの病院で死去した。 【グラフ】新型コロナウイルス 世界各国の状況  65歳だった。アリカット氏は10月8日、ツイッターで「新型コロナに感染した」と表明していた。  アリカット氏は2017年、間質性肺炎の治療のため、米国で肺の移植手術を受けていた。  1955年、エルサレム郊外のアブディス生まれ。米英の大学で学んだ後、パレスチナの新聞社勤務などを経て、PLOの交渉チームに参加。中東和平交渉の出発点となった91年のマドリード会議以来、一貫して和平交渉に関与してきた。  ただ、パレスチナは最近、イスラエル寄りのトランプ米政権による和平仲介に不満を募らせ、交渉をボイコット。アリカット氏は記者を前に「交渉役としては失業状態」と寂しそうに語ることもあった。豊富な外交経験で培った知己は世界各国に数多く、アッバス・パレスチナ自治政府議長にとって大きな打撃だ。  イスラエルは今年9月中旬、交渉をボイコットするパレスチナの頭越しに、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンと国交正常化で正式合意。パレスチナは交渉再開の糸口をつかめないまま、孤立を深める事態に陥っている。  アッバス氏は声明で「パレスチナの大義が困難な状況に直面する中、大きな損失で、われわれは深い悲しみを覚える」と弔意を示した。