
安倍晋三前首相=4日、国会内
自民党の安倍晋三前首相は、自身の後援会が主催した「桜を見る会」前夜の夕食会をめぐる疑惑で不起訴処分となったことを受け、24日夕にも記者会見する方向で調整に入った。 開催費用の補填(ほてん)への関与を否定するとみられる。複数の関係者が明らかにした。与党は、安倍氏が25日の衆参両院の議院運営委員会に出席し、公開で説明する方向で検討している。 安倍氏は首相在任中、国会答弁で費用補填を繰り返し否定。しかし、東京地検特捜部の捜査では2019年までの5年間で約900万円を補填していた。公設秘書は政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴された。 自民党国対幹部によると、安倍氏は24日、代理人を通じ大島理森衆院議長に「国会答弁に誤りがあった。訂正の機会をいただきたい」と申し出た。大島議長は遺憾の意を表明。高木毅議運委員長に、説明の場を議運で検討するよう指示した。