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「首相は『橋渡し』と言うが何もしない」 核兵器禁止条約署名せぬ政府に被爆者抗議

「首相は『橋渡し』と言うが何もしない」 核兵器禁止条約署名せぬ政府に被爆者抗議

核兵器廃絶を訴える座り込みに参加し原爆投下時刻の午前11時2分に合わせて黙とうする被爆者たち=2020年8月9日午前11時2分、樋口岳大撮影

 米軍が長崎に原爆を投下してから75年となる9日、原水爆禁止長崎県民会議は長崎市の爆心地公園で核兵器廃絶を訴えて座り込みをし、約150人が参加した。被爆者たちは、日本政府が核兵器禁止条約に賛同せず、長崎を訪問した安倍晋三首相が長崎原爆資料館を今年も訪問しなかったことに怒りの声を上げた。 【写真特集】長崎、祈りの朝  長崎の被爆者団体は、日本政府が核兵器禁止条約に署名・批准するよう繰り返し求めているが、政府は米国の核の傘に依存していることを理由に賛同していない。安倍首相はこの日の平和祈念式典でのあいさつでも核兵器禁止条約については触れず、「(核兵器の保有の有無などで)立場の異なる国々の橋渡しに努める」との従来の考えを述べただけだった。  長崎で被爆した原水爆禁止日本国民会議の川野浩一議長(80)は「75年、核廃絶はなんでできないのか。首相は『橋渡しをする』と言うが何もしない。『米国の核の傘の下でぬくぬくと住んでいけばいい』という考えだ」と批判。参加者は原爆投下時刻の午前11時2分に合わせて黙とうした。  長崎の被爆者5団体は1年前の原爆の日に長崎で安倍首相と面会した際、長崎原爆資料館に展示されている黒焦げになった少年の写真を見せて同館を訪問するよう強く要請したが、この日も安倍首相は同館を訪問しなかった。川野さんは「長崎の被爆者として怒りを覚える。いかに悲惨であるか、その目で見てほしい」と訴えた。【樋口岳大】