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広がる飲食店のオープンテラス 「3密」回避し路上に商機、国が占有基準緩和

広がる飲食店のオープンテラス 「3密」回避し路上に商機、国が占有基準緩和

店前の路上にテーブルや椅子を設置して営業する居酒屋(守山市梅田町)

 滋賀県内の飲食店で店前の路上にオープンテラスを設ける動きが広がっている。新型コロナウイルス感染の影響で客足が戻らない飲食店支援策として国が路上利用の占有許可基準を緩和したためだ。大がかりな設備投資なしに路上を営業スペースに利用でき、密集など3密回避にも役立つといい、新たな飲食スタイルとして広がるか注目されそうだ。 【写真】コロナ禍でも増収の外食産業  国の支援策は11月30日まで。歩道空間の幅2メートル以上(交通量の多い場所は3・5メートル以上)の確保を条件に自治体や商店街などが申請すると路上の占有が許可される。付近の清掃で占有料も免除される。  真夏の夕暮れ時、JR守山駅近くの居酒屋「魚丸」店前。県道の路上に約35席分のテーブルが並び、酔客らでにぎわう。店が加盟するほたる通り商店街の取り組みだ。運営会社の統括マネジャー片木拓也さん(40)は「梅雨明けからお客さんが増えた。テラス席から埋まる」と話す。友人グループと訪れた近所の会社員男性(34)は「飲食店での感染も頻発しており、心理的にも飲みに行けなかった。テラスは開放感があっていい」とグラスを傾けていた。  大津市は先月から「おおつまちなかテラスプロジェクト」と銘打ち、全市域を対象に取り組む。JR大津駅周辺の飲食店数店舗が始めたほか、膳所や瀬田地域などでも実施に関する相談があるという。東近江市でも近江鉄道八日市駅前のグリーンロードで秋から開始するという。  屋外空間の利活用について情報発信をする「ソトノバ」共同代表理事の泉山塁威・日本大理工学部助教(都市計画)は「今回の取り組みは一義的に飲食店の救済だ。ただ緩和措置が終わっても、別の制度を使えば路上を使ったカフェやテラスを続けることができる。街のにぎわい創出に向け、恒常的な動きにつながるきっかけになれば」と期待を込める。