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シークヮーサーが謎の枯死 沖縄の名産地で拡大 収穫激減の農家「コロナのようだ」

シークヮーサーが謎の枯死 沖縄の名産地で拡大 収穫激減の農家「コロナのようだ」

葉が落ちて枝だけになったシークヮーサー。右側の木は多少葉が残っているが、すべて葉が落ちるのは時間の問題という=7月30日、名護市勝山

 本島北部のシークヮーサー産地で、原因が特定されないまま立ち枯れの被害が広がっている。木の根元が腐って樹皮がはがれ、葉が黄みを帯びて約1年で枯れ落ちる。約5千坪(1万6500平方メートル)の農地の半分が枯死した農家もいる。JAによると、大宜味と名護を中心に国頭、本部でも報告があり、県も概要を把握。今後はアンケートを踏まえて現場を確認し対応を急ぎたいとしている。(北部報道部・粟国雄一郎、又吉嘉例、當銘悠)=22面に関連  大宜味村押川では4~5年前から被害が目立ち始め、ここ2~3年で拡大。初期に被害が出た農家では約5千坪の半分が枯死し、同じ土地に苗木を植え直しても枯れるという。  県全体の被害状況は調査されていないが、初期に被害を受けた大宜味の農家では収穫量が被害前の25トンから15トンに激減した。同村産業振興課によると、もう一つの産地、上原でも同様の被害が報告されている。  名護市の勝山シークヮーサーの安村弘充社長によると、勝山では少なくとも21カ所で被害があり、木が半減したエリアもある。虫の食害もあるが、枯れた土地に苗木を植え直しても育たないため、虫だけが原因ではないとみている。  JA北部地区営農振興センターによると、ゴマダラカミキリやナガタマムシによる食害の他、土壌の病原菌による疫病が考えられるが、どちらが原因か、双方が影響しているのか特定できていない。疫病には2種類の農薬が登録されており、改善事例がある一方、症状を遅らせるだけの報告も多く、効果は不明という。  本部町では県のPCR検査で、幹の根元に発病し木を枯死させる「すそ腐れ病」と診断された農家がある。5~6年前から被害が出て、約300坪(990平方メートル)の9割が枯死。被害額は300万円以上に上る。農薬が効かず、畑をやめることを考えている。大宜味では「シークヮーサーのコロナだ」と悲鳴も上がっている。  県によると、被害が出た場所ごとに個別診断しないと原因は特定できない。近く関係者で会議を開き対応を協議する。